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  • 2012.10.01 Monday
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『スイッチON!』カシオ

(MARBLE COMICS/東京漫画社)

『スイッチON!』シリーズ、『恋愛初期症状』シリーズ、『氷の旋律』『雪崩くんはそれを我慢できない』の4作と、『スイッチON!』の描き下ろし番外編。

描き下ろし以外は全部アンソロジー掲載時に読んでいたけど、こうして改めて読むと…面白いっ! 『氷の旋律』と『雪崩くんはそれを我慢できない』については、アンソロジーで読んだときには今ひとつと感じたのだけど、いや、良いじゃないか! 読めば読むほど味が出る、スルメ漫画ですな。特に、古い作品である『氷の旋律』『雪崩くんはそれを我慢できない』は、画面構成などが拙い部分があって、一読では飲み込みづらかったので、再読の方が楽しめたのかな、と思う。『氷の旋律』は、大幅に描き直してあって、ストーリーはそのままなんだけど、読みやすくなった印象。お持ちの方は、アンソロジー版と比べながら読むのも楽しいですよ。素村さんが男前になってます。こうしてまとめて見ると、けっこう絵が変わってきてるんだなぁ。

で、ここまでの長い文章は前置きですよ。もうね、もうね、もう……菅家!! 菅家菅家菅家〜〜〜!! なんか、もう、好きだ! 根暗萌え、キモキャラ萌えの人は買った方が良いです、この本。『恋愛初期症状』の攻めキャラ・菅家がいとおしくてたまらないです。大学生同士の学生恋愛なんだけど、菅家は本当に根暗なキモメンなんです。顔が隠れるようなボサボサ髪、猫背ぎみのひょろ長い体型、ぬぼーっとした佇まい、ぼそぼそした喋り方、受けキャラ・しんごへの迫り方もスマートとは程遠い(どっちかというとキモチワルイ)…変わり者で学校でも浮いてる存在。そんな彼の描かれ方が、独特の絵柄と相まってすごくリアル。しんごを部屋に招いた菅家が、具無しのやきそば(麺とソースのみ!)を作って出してきたときなんて、私はもう萌え狂ったね。ああああ、なんて絶妙のキャラ設定か! BLでここまでキャラ萌えした作品は久々だなぁ。キャラ同士の関係性とか、感情を表した瞬間の表情とかに萌えることはよくあるけど、1人のキャラクターそのものに心を掴まれることって、BLではそんなに無いことのような気がする(私の場合は)。

菅家の何が良いかって、ちゃんと暗くてキモチワルイところ。シャイなせいで無愛想だとか、憂いを帯びた美形だとか、ブンガク的な雰囲気ある暗さだとか、そんな「可愛らしさ・格好良さ」を排した、ダメな感じのする暗さなのが良い。これはBLではなかなか貴重なキャラクターなんじゃないかしら。菅家のことだけじゃなくて、このコミックスに収録されている他の作品でも、恋している人のうざったさ、気持ち悪さがきちんと表現されていて良かった。それは滑稽にも見えるんだけど、読んでいると、なんだかわかるなぁって思うのだ。雪崩くんとかも、あれ、実はけっこうダメ感漂わせてるよね。皆ちょっとずつ鈍感なとこがあって…。菅家も含めて、その格好悪さが可愛くてたまらなかった。井上はムッツリだし。菅家なんて、しんごにけっこう酷い扱いをされてるんだけど、酷い目にあってる菅家って可愛い〜。しんごは身勝手だわ、菅家はちょっとズレてるわ、この噛み合わなさ! ああ、なんもかんもツボ過ぎる。漫画自体はだんだん絵も整って読みやすくなってるし、これからも期待してます!

『彼はカリスマ 全2巻(新装版)』海野つなみ

(KCDX/講談社)

なんだか不思議な漫画だった! 予知能力があって、その上やたらめったらなカリスマ性を備えた男の子が、ヒロインに「おまえはおれの“運命の相手”だ」なんて突然告げる…そう、そんな設定からして不思議なんだけど、読み心地自体が不思議な感じだった。他愛ないことにドタバタするラブコメなんだけど、どうにも引き込まれていく魅力がある。…これもニノマエ様のカリスマ!? なんてことない小ネタの数々がまた、センス良く笑わせてくれるのも楽しいし。

毎回楽しくドタバタした1巻から、ちょっぴり雰囲気変わってストーリーが動き出した感のあった2巻。うわー、なんなんだろう、どうなるんだろう、とドキドキしながら、またあれこれ予想・想像しながら読んでいたので、142ページ1コマ目のニノマエの言葉には「やられた!」と思った。その上で改めて「お前は俺の“運命の相手”だ」なんて言われちゃったらさー…ものすごくときめいちゃったよ! おお、ラストに来てとうとう少女漫画的ときめきが…。いいなぁ、私も「腰にくる美声」の持ち主に“運命の相手”なんて言われてみたい! この美声設定は良いよね。漫画だから実際に聞こえるわけじゃないけど、その分もう、夢のような、有り得ないような超絶美声を想定して読めるもんね。

面白かったなー…。もう6巻まで出てるからもういいか、と思ってたけど、やっぱり『回転銀河』も読もうかなぁ。以前読んだ『後宮』もめちゃくちゃ面白かったしなぁ。

『リンケージ』倉田嘘

(百合姫コミックス/一迅社)

5篇収録の百合短編集。透明感あるイラストに惹かれて表紙買い。社会人、学生、姉妹、ロボット等バラエティ豊かなラインナップ。

なんか…私が今まで好んできた百合漫画とは雰囲気が違うと感じたのだけど、でも好きだ、これ。私が好んで読んできた百合漫画、というのは、タカハシマコや乙ひよりや袴田めら…可愛らしい絵柄で、一見甘そうに見えるけれど、心の奥をぎゅっと締め付けるような、深いところを抉るような、そんな作品。比べると、この『リンケージ』は、同じように繊細な作風に見えるけれど、でも、芯まで甘い。ざっくり(あるいはチクチクと)突き刺さる重さがない。「軽い」というと悪い意味にとられるかもしれないけど、そうではなく、良い意味で「軽い」と感じた。色々難しく考えたりしないで、純粋にロマンチックな恋物語として楽しんで読めた。私はBL漫画も好きだけど、現実的に考えたら都合の良すぎる展開や、ロマンチックにすぎる展開も、「BLはファンタジーだから」という理解で受け入れて楽しめる。その感覚に近かった。帯には「少女漫画がどこかに置き忘れてしまったもの、ここにあります。」と書かれていたが、確かに少女漫画の甘さなのかもしれない。私はBLに親しんでいるから、真っ先にBLっぽい読み心地だと思ったけど。(BL漫画も少女漫画のバリエーションだろうしね)

中でも個人的に特に気に入ったのは、最初に収録されている『鎖はもういらない』。上司と部下のオフィス・ラブもの。“デキる女”タイプの上司・芳野が、可愛い部下・葵を気に掛けるあまりに、彼女の成長を妨げていたのではないか…と気を揉む話。これがもう、「葵には私がついててあげなきゃ」と思っていたのに、実際は葵は1人でもやっていける、と悟って焦りや寂しさを感じる芳野が可愛いのなんのって! 独占欲は寂しさや甘えの裏返しなのよぉー! 保護者顔で「私がついててあげなきゃ」なんて思ってる人が、こうして脆く崩れていくのってめちゃ好き。萌えツボど真ん中。

他の話も、深みはあまりないけど、その分無責任に、ロマンチックな切なさに浸れて良かった。絵柄も好きだし、早くも次の単行本が楽しみ。

2009年7月の購入予定

予定は未定。必ず買うとは限らないけど多分買うであろう漫画のリストです。
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『団地ヅマ観察』かゆまみむ

今回の感想は、大人向け(エロ)の内容を含んでいますので、折り畳んでおきます。本文は「続きを読む」からご覧ください。
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『いなかの 1巻』井ノ本リカ子

(Action Comics High/双葉社)

『モモタノハナ』の感想でも同じことを書いた気がするけど…癒されるわ〜。
女の子を愛でたい欲求が満たされるし、男の子を愛でたい欲求も満たされるし、乳だの尻だの太ももだのといった欲求も満たされるし、さらには女の愛されたい欲求みたいなものまで満たされてしまった…。我ながら安いヤツ(笑)

田舎の女子中学生の恋と日常。元気っ娘の茜、委員長タイプの瞳、おっとり家庭的なみのり、ロリっ娘の梨央、の仲良し4人組。異なる個性を持った4人が、それぞれに魅力的で可愛らしい。回を追うごとに梨央はちっちゃくなり、他の3人は豊満になっていく…それもまた良し。田舎の女子中学生ってのも良いね。いろんなものへの憧れに目をキラキラさせてる感じがして微笑ましい。

作者自身が述べていた通り、男の子キャラもかっこよく描かれていて良かった。皆それぞれ魅力的だけど、私は今のところ梨央ちゃんのお兄ちゃんが好きかなー。いいねえ、バカ兄貴が胸に秘める純愛。お兄ちゃんの中学時代の話も読みたいなぁ。あと、茜の想い人の神田先輩も、第2話では感じ悪いって思ったけど、七夕のエピソードで印象を良くした。怖そうと思っていたら案外優しかったなんて…ベタな手にやられるわ!


◆『モモタノハナ』の感想はこちら

『レオくん』萩尾望都

(flowersフラワーコミックスアルファ/小学館)

2歳の雑種の雄猫、レオくんの物語。小学校に入学してみたり、お見合いしてみたり、漫画家のアシスタントをしてみたり…好奇心旺盛なレオくんは、人間にまじっていろんなことにチャレンジする。でもやっぱり猫だからどうも上手くいかなくて。…中でも小学校に通う話は、それまで自由に過ごしてきたレオくんがじっと座って授業を受けられるはずもなく、先生にたびたび注意されたり、クラスメートに笑われたりして、すっかりしょげてしまう切ない話。音楽の時間に泣きながら歌う姿に、私の目も潤んでしまった。小学校に入学したばかりの頃の、おぼろげな記憶がよみがえってきたりして。

他の話でも、レオくんは失敗がとっても多いのだけど、でもやっぱり猫だから、あんまり深く悩まない。嫌なことだって過ぎてしまえば忘れてしまう。猫っていいなぁ、可愛いなぁ。レオくん、人間みたいなことなんて何にもできなくっていいんだよ、ただ傍にいて愛らしさを振りまいてくれさえすれば、それでいいんだよ。

ほとんどがレオくんか、飼い主のヒビキさんが中心の話なのだけど、ひとつだけ感じが違うのが第4話「ヤマトちゃんの恋」。レオくんが入学した小学校のクラスメート、新妻ヤマトちゃんという女の子が主人公。ヤマトちゃんは真面目でおとなしい感じの女の子で、学校で気ままに振る舞うレオくんを気にする内に、レオくんに惹かれていく。このヤマトちゃんがとても可愛い! 抑制のきいた理性的なタイプで、上手く気持ちを表現できなくて、なんとなくモヤモヤした胸の内を抱えている(そしてそのことに自分でも気づいていない)ような女の子。そんな彼女が、レオくんのことを考えて楽しくなって笑ってしまったり、レオくんに気持ちが伝わらなくて、伝えられなくて、泣いてしまったりする様子が、可愛くて、切なくて、すごくキュンとした。どの話も全部面白くて、もう何度か読み返したけど、この『ヤマトちゃんの恋』は、特にキラキラしていて、宝物のような1篇だと思った。

猫が自然に人間と会話していて、でも完全に同じ生活をしているわけではなくて、人間は人間の、猫は猫の感覚で生きていて、夢みたいな不思議な作品だった。

『バクマン。 3巻』大場つぐみ/小畑健

(ジャンプ・コミックス/集英社)

おもしれー! と、思いながら、チクショウ、作者の思うツボにはめられてるぜ! とも思う。いいさいいさ、ツボでも鉢でもはまってやろうじゃないの、だって面白いんだもの。

3巻は、表紙も飾った新妻エイジの巻でしたね! もうなんかエイジが可愛いっていうかもうスゲー萌えるんですけど! 雄二郎に連載決定を告げられて「ヤッターピーン」て喜んでるエイジに、ものすごくズッキュンとやられちゃって、もうワーッて萌え上がっちゃって、萌えすぎて読み続けられなくなって本を閉じて、2日間くらい放置してしまった(笑)

漫画のキャラクターとして見てるから、こうして心おきなく萌え萌えできるわけだけど、彼ほど自分の世界の中に生きている人と実際に接するのはやはり大変だろうな。もしや、彼は「作者の独りよがりの漫画作品」の擬人化キャラではなかろうか。読者を顧みないで自分がしたいようにだけ描いた作品、というのがどれだけ厄介で周囲の理解を得にくいものか、新妻エイジの存在そのもので見せているのじゃないかしら。つまりは、自分の考えを相手にわかるように伝えなきゃならない、という点で、漫画も普通の会話や人付き合いと同じ、ということ。そう考えると、伝えたい「自分の考え」=「描きたいこと」が大事だってことで、サイコーが今回つかんだものに繋がってくるんだなぁ。シュージンがそこに自力で辿り着いたのは、やっぱり作話担当だから「書きたい」という気持ちの重要度が大きいんだろう。

…それにしても、シュージンと見吉ってちゃんと付き合ってたんだな。いや、それどころかラブラブじゃないの! 「好きだからに決まってるだろ」なんて、さらりと言うもんだから、読んでるこっちが照れちゃったよ! あー、でも、確かに見吉可愛いよねー。すごく良い子だと思う。メインヒロインは亜豆の方なんだろうけど、私は今のところ見吉の方が好きだな。亜豆はまだ中身の伴った人間として見えてこないというか…抑制のきいた振る舞いをする子だからそう感じるだけで、この先次第に彼女の魅力も高まっていくことだろう。サイコーからのメールに一晩考えて返信した彼女の健気さは、見吉とはまた違った良さを感じさせた。

ああ、次巻が楽しみだ。別々の道を通って、同じ場所に辿り着こうとしている2人が、うまく出会うことができるのか。ワクワクするなー。作者の計算通りだ!



◆1,2巻の感想はこちら

『江戸・職人尽百景』村野守美

(小池書院)

江戸時代の職人さんの物語を描いた短編集。植木職人、鳴り物細工師、指物大工、花火師、浮き世絵師、の5篇。

どれも面白かったけど、中でも『松吉[鳴り物細工師]』『銀次[花火師]』の、職人と、彼の腕や人柄に惚れる青年とを描いた2作を特に楽しんで読んだ。これは私が腐女子だからかもしれないけど、でもそればかりじゃなくて、恋愛感情を抜きにしても、人が人に惚れる姿、相手の素晴らしさを素直に認める姿勢というのは、気持ちの良いものだ。それに、2作ともに、自分の仕事に命を懸ける職人の覚悟が見えて、読んでいて引き込まれた。『銀次[花火師]』の、大玉の花火を打ち上げる場面など、筒に火を入れて「どん」と打ち上がるまでの見開き2ページを息をつめて読み、めくった次のページでいよいよ打ち上がった花火の、ひゅう、と上空へ駆け上る音が本当に聞こえたような気さえした。

こういう時代劇漫画(歴史漫画ではなく)って、私がそのジャンルに詳しくないからかもしれないけど、面白さの種類が、他の漫画とは違うように感じる。子供の頃、祖父母と一緒にテレビの時代劇を色々見ていたけど、その感覚に近い。当たり前のように面白くて、純粋に物語を受けとめることが出来る。「様式美」というと少し違うのかもしれないけど、長く培われてきたものの安定感があって、そういう作品を前にして私は子供の目に戻ってしまう。

時代物の描く人情は、いやらしさがなくて良いなぁ。笑いも涙も軽妙で、素直な気持ちで楽しめた。

梅酒を仕込んだ・2009

去年初めて挑戦した梅酒がうまく漬かったので、今年も漬けました。梅ジャムやら梅酒やら、いったい何ブログなんだ、ここは。

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梅2kg。1kg798円の七折梅! 去年はキロ250円の梅を使ったので、今年もそのくらいで済ますつもりだったのだけど…一緒に買いに行った同居人が「コレがいい。俺が金を出すから」と言うので七折梅にしました。ひゃー、ゼイタク! 七折といえば七折小梅が有名だけど、これは大粒の梅でした。となりに、黄色く色づいた七折小梅も売られていましたよ。

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今年は2種類仕込んでみました。透明なのがホワイトリカー、黒っぽいのが果実酒用ブランデー。(分量はどちらも梅1kgにお酒1.8Lに氷砂糖500g)。ホワイトリカーの方、ちょっと揺すってみたら氷砂糖が全部沈んでしまった…うう、底の方の梅がシワシワになっちゃうよう。
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