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  • 2012.10.01 Monday
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『テレビくんの気持ち』松本ミーコハウス

テレビくんの気持ち
松本ミーコハウス
(バーズコミックス ルチルコレクション/幻冬舎)

私は8割方、キャラクターの表情でBLを読んでいるのかもしれない…。この漫画を読みながら、そんなことを思った。(8割というのは大げさとしても、まあ5割くらいは…)

笑った顔、泣いた顔、照れた顔、怒った顔、切なそうな顔、嬉しそうな顔…私がBL漫画を読んでいてジタバタ萌え転がるのは、豊かで魅力的な表情にキュンとしているときが多い気がする。だから、硬質な整った線でかっちり描く画風よりも、ふにゃっとした線の、柔らかそうな画風の方が好きなのかもしれない。どちらかといえばコメディやかわいらしい感じの話が好きなのも、シリアスな話よりも可愛い表情のキャラがたくさん見られることも一因としてあるかも…。

てな訳で、顔を真っ赤にして恥じらう可愛い男の子が見たい方、ふにゃっと笑う甘えん坊が見たい方、涙をいっぱいにためた大きな目が見たい方、ぜひ『テレビくんの気持ち』を読みましょう。素晴らしい「男の可愛げ」に満ちた幸せな作品集です。(あと、メガネ受が好きな方もぜひ!)

オムニバス短編集なのだけど、本当に全部の話が好みだったのでビックリした。1冊全体を通しての、キャラクター同士の繋がりや関係を見てニヤニヤ出来るのも楽しい。

そうそう、ビックリといえば、描き下ろしの『脇役くんたちの気持ち』で、「自分のためには料理する気にならない」と言った宮崎のために、慎吾が大根を炊いてやる場面を読んでいて、急に涙が込み上げてきちゃってビックリした。どんだけ涙もろいんだ、私…。なんというか、お鍋でくつくつ煮えている大根があったかそうでさ…。私も、自分のためだけに料理する気は起きないなぁ。もし同居人がいなかったら、食生活めちゃくちゃだろうな。自分が作った食事より、人に作ってもらった方が断然おいしいと感じるタイプだし…。でも今は自分で作るしかないので、慎吾の大根に触発されて煮しめを作りました。ああ煮物うまい…誰かが私のために作ってくれればもっとうまいに違いない(笑)
nishime.jpg
お煮しめ。タケノコ、ニンジン、ジャガイモ、ゴボウ、こんにゃく、厚揚げ、ちくわ、鶏肉(大根入ってないやん)。
あんまりおいしそうに写ってないけど、おいしかったですよ。

慎吾と宮崎の今後も読みたいなー。慎吾は「メシくらい自分で作れ、甘ったれが!」なんて言いながら、宮崎のために色々作ってあげるんだろうなぁ。

『イン・ジ・エンド〜最果ての二人〜』ピンクサイコ―ヒース&ネイラ―

イン・ジ・エンド〜最果ての二人〜
著者:ピンクサイコ ヒース&ネイラ
翻訳:Mayu
(TOKYOPOP/ソフトバンククリエイティブ)

ドイツ出身の2人組の漫画家、ピンクサイコのデビュー作。2006年にTOKYOPOPドイツから刊行されたものの邦訳版。
日本を舞台に、父親との確執を抱えた少年・華依斗(カイト)と、教師の蓮(レン)との恋愛を描いたBL漫画。

漫画としての出来は良くない。展開は唐突で、登場人物の心理も理解しづらいし、絵も拙い。絵の見せ方、モノローグの入れ方も整理されてなく、読みにくい。また、日本舞台なこともあって、和服や家の描き方など、ツッコミどころも多い。ピンクサイコもしくはネイラのファン、または外国人作家による“MANGA”作品に特に興味のある人以外にはおすすめしない。

何かひとつでも、作品の軸になる物語を描いてほしかった。華依斗と蓮の恋愛、華依斗と父親との問題、華依斗とチャックやミキとの関係、華依斗自身の成長…物語になりうるものはたくさんあるのに、全て半端なままだ。もちろん、何も成し遂げられない、というのも、ひとつの物語、結末の描き方として有りだとは思う。ただ、そのカタストロフに向かう道筋がきちんと描かれていないと感じた。

致命的なのは、蓮が華依斗に惹かれる様子に説得力がないことだ。一目惚れだったのだろうが、それにしても、読者が納得できるだけの描写がないのはまずい。急に「君が欲しい」「愛してる」なんてテンションで来られても…。登場人物全般に言えることだけど、蓮に関しては特に、キャラクターの掘り下げが足りないと感じた。掘り下げというか、説明不足のために伝わらない感じ。

全体的に、設定・あらすじをそのまま絵にしたような漫画だった。父親と上手くいっていない華依斗と、妻と上手くいっていない蓮とが惹かれ合うけれど、結局引き裂かれてしまう…という筋が、細部の肉付けがないまま漫画にされているので、筋書き以上に伝わるものがなく、もったいないと思った。もっとあんなふうにも、こんなふうにも出来るのに…と、読みながら考えた。だいたい、この描き方じゃ、蓮は「妻帯者なのに生徒に一目惚れして手を出した淫行不倫教師」だし…。せめて、妻との間に抱えている問題をきちんと描いてほしかったなぁ。

正直、蓮よりもミキやチャックの方が華依斗のことを思いやっているように思えた。華依斗、ミキ、チャックの3人の恋愛模様を描く続編なんかあったら面白いんじゃないかなー。華依斗と父親との和解も絡めて…。他人を遠ざけながらも心の奥底で愛を求めていた華依斗が、遊び歩いた末に辿り着いた相手が、幼なじみのミキであったり、唯一誠実に愛してくれたチャックであったりしたら、とても素敵だと思うんだけどな。

さて、ここまで悪い点ばかり書き連ねてきたけど、実はそんなにこの漫画が嫌いではない。「日本の漫画やビジュアル系音楽を愛するドイツの若者が描いたBL漫画」という見方をするなら、興味深く読めるし、親近感を感じる部分もあるからだ。登場人物のファッションとか、徹底して自分の好きなものを描いている感じがして、なんだか面白いなぁ、と思う。学校の制服のデザインもすごい…! 蓮も教師とはとても思えないロックな服装で学校に来ているしね!
そういう視点で見れば、背景や色々な小物にも作者の遊びや愛が見えて面白い。きっと作者はDirが好きなんだな。華依斗の家の壁にかかっている絵の中に、Dirのメンバーの似顔絵らしきものがあるし、華依斗の部屋にもDirのポスターが貼ってあるし。そう思って見れば表紙イラストはとっちか薫に似てるような気もするなー、なんて…。チャックが華依斗と上手くいかなかったのは、Dirファンの華依斗をガ○ットのライヴに誘ったからなんじゃないか?…なんて邪推したりして(笑) いやー…でも、真面目な話、Dirとガ○ットという2つのバンドが、華依斗とチャックの間にある埋められない溝とか、精神的な断絶を隠喩しているんだとしたら面白いな。ちょっと穿ち過ぎかな?

このコミックスの1/4スペースで、ヒースは「この本では脇役たちやバックに登場するキャラたちを詳しく説明するスペースがなかったのは残念」と述べているし、ネイラは「この作品の絵を見てると、今だったらもっとうまく描けたのに、と思う箇所がたくさんある」と述べている。そういう言葉もあることだし、また日本で彼らの漫画が発売されることがあれば、また買ってみたいと思う。ここから、どう上達していくのか、この個性を漫画としての完成度とどう融合させるのか、見てみたい。

『ときめきトゥナイト 全16巻(文庫版)』池野恋

ときめきトゥナイト 全16巻
池野恋
(集英社文庫)

古本屋で文庫版が全巻セットで売られていたので、衝動買いしてしまった…。第2部(なるみ編)の途中までは姉がコミックスを買っていたので、私も読んだことがあったのだけど、姉が買うのをやめてしまって以降の続きも読んでみたかったし、第1部(蘭世編)もまた読みたかったので…。

なんとなく、第1部が一番面白いのかなー、と思い込んでいたのだけど、実際に読んだら第2部が一番面白かった(もちろんそれは人それぞれでしょうけど)。第1部と第3部(愛良編)は、色々なことが同時進行というか、事件が散発している感じで、ちょっととっ散らかってる印象を受けた。比べると第2部は話がまとまっていて、物語に集中して読むことができた。第1部で基本的なパターンが出来上がっていたから、ということもあるかもしれない。ま、ときめきトゥナイトの魅力はストーリーの完成度とは別のところにあるとは思うけど。

いい男がいっぱい出てくるけど、作中で一番のイケメンは、俊でも鈴世でもなく望里さんだと思う! 中年姿も渋いし、若い頃なんてめちゃめちゃ美形だし! もちろん、理解ある優しいお父さんとしても魅力的だし、すごく好きなキャラだな。

俊も好きだけど、どちらかといえば鈴世や筒井くんの方が好きだなー、と思いながら読んでいたのだけど、第2部で結婚後の俊にすごくときめいてしまった…。シャイだけど、頼りがいがあって優しくて…理想の夫だよなー。若い頃よりは丸くなってて、わりと愛情表現も素直だし。第3部の、すっかりお父さんが板についた俊にもやたらにきゅんきゅんしてしまった…。この辺はたぶん、実際に付き合うとしたら…っていう思考回路が働いたんだろうな。漫画のキャラクターに対しては2通りの「好き」があるよね。この人と付き合いたい、とか、友達になりたい、とかいう「現実感覚的好き」と、やっべー可愛い超萌えるー、とか、キャラクターとして面白いっていう「物語のキャラクターだからこその好き」と。大人の俊は前者だな。考えてみれば鈴世も筒井くんもそうかも。

そういえば、子供の頃に読んだイメージでは、俊はクールなキャラクターだと思っていたのだけど、改めて読むとそうでもなかった。けっこうヤンチャだしお茶目な少年だ。照れ屋で格好つけだからぶっきらぼうな態度をとりがちなだけで。俊のことだけじゃなくて、子供の頃に読んで抱いていた印象とは違った感じ方をする部分が多かったので、この歳になって読み直してみて良かったな、と思った。改めて読んでみると、曜子がすごく気に入った。だから第2部が好きなのかも…可愛い曜子がたくさん見られるから。なるみちゃんも可愛くて好きだしね。というか、出てくる女の子みんな可愛いよねー! 読んでて幸せだった。

第1部で、片想いなのに、俊に対して自分の気持ちを正直にぶつける蘭世が、すごくいいなって思った。私なら、嫌われるのが怖くて、素直に振る舞えないと思うから…。泣き虫だけど、強いな、蘭世は…。あんまり深く考えてないだけかもしれないけどね(笑)

セルフカバーの『ときめきミッドナイト』も最近完結したらしいし、そちらのコミックスもまた楽しみだな。とりあえず、今出てる8巻までを読み返そうかな。(トゥナイトファンでミッドナイトを嫌っている人の中には、子供の頃に好きだったトゥナイトを思い込みで美化してしまっている人もいるんじゃないかなーと思うので、改めて大人の目でトゥナイトを読み直してみるのもいいかもしれませんよ。そうすればミッドナイトも楽しめるかも! そもそもトゥナイトだってけっこうハチャメチャな部分もあるし、ノリが軽いとこもあるし…そういうお遊びの精神がミッドナイトなのかなー、と思うのだった。…もちろん、好き嫌いは人それぞれですけどね)

2009年5月の購入予定

予定は未定。必ず買うとは限らないけど多分買うであろう漫画のリストです。
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絵を描いてみました

私のお気に入りのオリジナル創作系ブログ「外宇宙的交信録」様のキャラクターの絵を描きました。管理人の高杉さんの許可をいただいたのでここに載っけます。

このブログではこれまで何度か「私は絵は描けない」と書いてきましたが、これは決して嘘ではありません。数年前、高校生の頃まではイラストを描いたりしていましたが、この何年かは幼い姪に簡単な絵を描いてやる以外は、全く描いていませんでした。(どうにも下手なので描くのをやめちゃったんです…)

というわけで、久々に描くと全然描けなくなってて愕然としました! もともと上手くない自覚はありましたが、やっぱり常にやっていないと鈍るんですねぇ。
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『ルキン・フォー・マイ ファンタジスタ』藤生

ルキン・フォー・マイ ファンタジスタ
藤生
(あすかコミックスCL-DX/角川書店)

発売直後から表紙に惹かれつつも、買おうか買うまいか迷っていた作品。だけど、結局買って良かった! これ好きだー!

心のままに恋する少年・エドワーズと、そんな突っ走る彼を優しく見守る幼なじみ・ダニエル。でも本当はダニエルはエドワーズが好き…。ああ、もう、この設定だけでご飯がおかわり出来る…。エドワーズのような、自分に正直すぎるあまりに常識はずれになってしまうキャラクターって好きだなぁ。そんなエキセントリックな彼が最後にはやっぱり、唯一の理解者である幼なじみのことが好きって気づくのは、本当にセオリー通りだけど、読んでいてものすごくキュンとくる。
小説だけど、樹生かなめの『不条理な男』もそんな話だったなー。あれはエドワーズみたいな可愛いエキセントリック少年じゃなくて、全くの不条理男だったから、好き嫌いのわかれる作品だろうけど。(私は大好きだった…)

エドワーズに振り回されながらも健気に恋するダニエルの姿にキュンとする。こういう話だと、ダニエルに肩入れしながら読むことになるから、エドワーズの奔放さに苛立ちかねない設定なんだけど、エドワーズがまた可愛いんだよねぇ。こりゃ、ダニエルがエドワーズに愛想を尽かさないで、ずっと好きでいるのもわかるなぁってくらいに。(まあ、私は前述の『不条理な男』でさえも、可愛いなぁ、と思って読んだ人間なんですがね…)

かなり唐突な始まり方の物語で、それでもコメディタッチで楽しく読んでいるうちに馴染んでしまうのだけど、2人がもっと幼い頃からの話も読みたいなぁ、と思った。2人のちびっこ時代なんて想像しただけでもう…! 作中の中等部の制服もすっごく素敵で(半ズボンにハイソックス!)萌えツボ突かれまくりだけど、小学生の頃なんて短パンはいたりしてたんじゃないかしら! ああ、想像しただけでショタ心がうずく…。

なんか最後は変な方向に感想がいっちゃったけど、楽しいコメディなのにすごく切なくて、きゅんきゅんしまくりの作品でした! 単行本未収録の番外編があるらしいけど、次の本も絶対買うのでぜひ収録してください!

マテ貝の炊き込みご飯を作った

両親がマテ貝を採ってきてくれたので、炊き込みご飯とバター炒めにしました。
2009041301.jpg
タッパーいっぱいのマテ貝。ざっと数えて50あまり。

砂抜きして洗ってさっと茹でる。貝が開くので剥き身にする。茹で汁は捨てない。
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これは開いたところ。

2009041303.jpg
剥けました。なんかグロい。


炊き込みご飯のレシピを覚え書き。
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『海に行かないか』坂田靖子

海に行かないか
坂田靖子
(朝日新聞出版)

22篇収録の掌編漫画集。裏表紙に「ほのぼの気分幸せいっぱいのショートストーリー集」と書いてあったので、ちょっとイイ話みたいなのかなぁ、と思って読み始めたら全然違っていて、なんかシュールというかシニカルというか、不思議な味わいの話が多くて面白かった。

グリム童話の『シラミちゃんとノミちゃん』とか『ネコとネズミのいっしょのくらし』とかに感じが似ているように思った。
なんだなんだ、どういうことだ?と思いながら読み進めて、読み終えて呆気にとられちゃう、みたいな感じ。物語を読んでいるとき、無意識のうちに教訓や結論を求めている部分があるものだから、そういうのがわかりやすく示されないと予測が外されたみたいになってビックリしてしまう。でも、そういう定石に縛られない奔放さって面白い。

私は『Dragon in the tub』と『竜を飼いたいお姫様』の2篇が特に面白いと感じた。どちらも竜と騎士の話だけど、騎士の熱くなく、かといって冷めているわけでもないテンションがユニークかつ妙に現実的で、おとぎ話的な世界とのズレが可笑しかった。
収録されている多くの作品がそうなのかも。私達の目から見たおとぎ話。おとぎ話にツッコミを入れるおとぎ話。こういうのって、読んだら「ああ、うんうん」ってうなずけるんだけど、作品にしてしまえる発想力があるのはすごいなぁ。

5月7日にも同じ作者のコミックスが出るらしいので、そちらも買って読もうと思います。きっと好きな人はかなり好きになる作風ですよ。西田東のコミックスのあとがき漫画をちょっと思い出した。あの突き放したクールな距離感が似てるかな、と。あと、施川ユウキ作品が好きな人にも楽しめるんじゃないかなー、と思う。



【関連記事】
(…というほどの関連はないけど、名前を出したので一応紹介しておきます)
◆西田東『青春の病は』の感想
◆施川ユウキ『サナギさん1〜3巻』の感想

『きつくしめてね』チロル(女装の王子様/光彩書房)

きつくしめてね
チロル
(BLアンソロジー『女装の王子様』収録/光彩書房)

今回の感想は大人向け(エロ)の内容、表現が含まれているので折り畳んでおきます。本文は「続きを読む」から御覧ください。

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いちごジャムを作った【再】

初めてのいちごジャム作りから早や1年近くが経ちました。あのときはあんまりうまく出来なかったけど…いちごが安売りされていたので再挑戦です!

【分量】
いちご609g
砂糖243g(いちごの重量の4割)
レモン汁適当

いつもは上白糖を使っているけど、今回はいただき物のきび砂糖があったので、それを使いました。

ichigo2-1.jpg
いちご2パック。前回は大粒のいちごを使ったけど、ジャムには小粒の方が良いと聞いたので、今回は小粒のものを。ちなみに、JA全農えひめのえひめ野菜イメージキャラクターは乱太郎です。
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