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  • 2012.10.01 Monday
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『ふしぎ遊戯』渡瀬悠宇

久々に再読。ちゃんと通しで読んだのは10年ぶりくらいかも…。

小学生とか中学生とかの頃は、やっぱり〈美朱と男キャラ〉の関係を中心にとらえてたし、どの男キャラが好きか、とかが楽しみの中心だった。ちなみに当時は星宿と心宿が好きだった…美形のお兄さんに弱かったのか…。

でも今読むと、〈美朱と唯〉の関係を軸に読むことになった。大人になって、唯ちゃんの不安とか辛さとかを感じて、気持ちを想像することができるようになった。
そういうふうに読むと、特に第2部は、子供の頃よりも楽しめた。第2部は恋愛関係が落ち着いてるぶん、友情の物語が描かれているんだなー。魏と翼宿とか…。翼宿は第2部ですごく株が上がった(私の中で)。

何年か前に、レンタルでアニメを見直したことがあったんだけど、そのときに張宿が好きになって、今回読み返してみて、やっぱり張宿が好き…!と思った。悲しいほど出番が少ないけど…。
我ながらわかりやすいんだけど、小中学生の頃はかっこいい青年キャラが好きで、高校生の頃からオヤジ趣味に走って、次第にショタになってきた…という私の嗜好。自分に無いものを求めるのかしら。(友達には「昔からショタ趣味だったよね」と言われるけど、自覚したのは大人になってからなんだよぅ)

で、張宿好きーな目で読んでると、軫宿×張宿とかいいなーなんて…。ああ、ほのぼのラブって良いな…。井宿がちょっと絡む感じで。エロ無しでニアBLみたいな感じで(いや、有りでもいいけど)。
あ、今思いついたけど、張宿が同世代の少女と出会って初めての恋をするってのもいいな。
張宿に幸せになってほしいんだよね…いろんなことを経験して。妄想の中ででも。

けっこう悲しいキャラだらけだなー、この漫画。張宿もだし、房宿も心宿も角宿も、悲しい。悲しみは大人の心に刺さる。

『百鬼夜行抄 1〜18巻』今市子

(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス/朝日新聞出版)

熱はすぐ下がったものの、副鼻腔炎だったり、お腹の調子が悪かったり、顔に湿疹が出たりとなかなか全快しない今日この頃。ここ数日は百鬼夜行抄を最初から読み返してました。ワールドカップも見なきゃならないし、百鬼夜行抄は面白いし、忙しい…(早く寝て体調をととのえたいのに…)。

日本は初戦勝利できて良かったなあ。チーム状態の悪かったカメルーンに比べると、オランダ戦は厳しいと思うけど…ふんばって守ってどうにか得点もしてほしい…(いや、まあ、どんな展開になっても最後まで諦めずに食い下がってくれればそれだけでもう…)。しかし我が家は未だにアナログの地上波だけっていう視聴環境なので、見られない試合が多くて残念。民放のまずい実況を我慢しながら見なきゃならないし…。

さて、本題に戻って。百鬼夜行抄は一読では内容がわかりづらいとよく言われる作品だけど、そのせいなのか、何度読んでも面白い。読み返すたびに夢中になって、他のことが手につかなくなって、読み終えてしまうのが残念でならなくて、早く新刊が出ないかなーと思う。

基本的に怖い話はあまり得意じゃないんだけど、百鬼夜行抄は恐怖物という感じがしなくて、呪い(まじない)とか祭礼とか妖怪とか、古い習俗をよく題材にしているのが興味深くて心惹かれる。読んで自分の地元の祭りを思い返したり、そういえば祖父の新盆に家族で盆踊りに行ったんだったかなぁ…なんて遠い記憶が甦ったり。今はもう家を出てアパート暮らしで、近隣との付き合いもほとんどないような生活をしているけど、子供の頃には案外身近に色々あったように思う。例えば亥の子や施餓鬼。決まった日に地域の人が集まって念仏を唱える行事もあったし、祖父が世話役をしていた近所の山寺にはよく遊びに行った。ああいうのって、今中心になってるお年寄りの世代がいなくなったら、やっぱりなくなっちゃうのかな…作中の、田舎の民俗行事の多くが廃れていたように。

ただ、何度読んでもめちゃくちゃ怖い話が1話だけあって、それは6巻に収録されている『人形供養』。なぜかこれだけがずば抜けて怖い! まず人形というのは不気味だし、律や晶の無力さが強調されているのも怖いところだと思う。律は普段から自分にはたいした力はないからトラブルには関わらない、という態度でいるけれど、それがこの話では際立っていると思う。それに、人間の姿をしているのに話が通じない相手って怖い。いかにも化け物な相手なら、意思の疎通はできなくて当然と思えるけど、人間同士(のように思える)のに、知っている人(に見える)のに、ちっとも会話が成り立たないって怖い。想像しただけでぞっとするし、実際、現実の会話でも、相手がまったくこちらの話を聞こうとせずに一方的に自分の考えを繰り返し話し続けたり、あまりに早口で喋るので何と言ったのかまったく聞き取れなかったりすると、私なんかは得も言われぬ恐怖を感じてしまう。そういう恐怖のツボにちょうどハマったのだろうな。

あと、殺すつもりではなかったのに、思わぬことで子供が死んでしまった、というのがすごくすごく怖い。重大な結果になるなんて予想もせずに、軽い気持ちでしたことから、全てが狂ってしまう。私は何をやっても後からくよくよしてしまうタイプなので、自分の行動のせいで、どうしようもなく最悪の結果になってしまうなんて、漫画のストーリーとしてすら見るのが怖い。

自分なりの分析では以上のような理由で、『人形供養』が怖くてたまらないんだけど、百鬼夜行抄で1番怖い話って、やっぱり人それぞれ違うのだろうな。
ちなみに怖いというのではなくて、なんとなく印象的で好きな話なのは4巻収録の『雪路』。絹さんの愛情と強さが感じられて好きです。

『キャラ道』カラスヤサトシ

(BAMBOO COMICS MOMO SELECTION/竹書房)

読みながら、カラスヤサトシはネタの人なんだなー、と思う。最初の方のメイドさんやうさぎ男なんてのは、本当に一発キャラという感じ。ただ、回を追うごとに、キャラクターものらしくはなっていってると思うし、4コマ漫画1本2本じゃキャラクター性を出すのは難しいんじゃないかな、とも思った。たとえば、第二十話でゲスト出演している施川ユウキも、作家自身が作品に色濃く表れているタイプだし、ネタ重視の作風だ。でも、『サナギさん』なんかはキャラも立っている。これはキャラとネタの関連付けの面白さもあるけど、繰り返し描かれることでキャラが定着することも大きいよね、と思うのだ。あー、でも、じゃあカラスヤサトシの考えたキャラがそうかっていうとまたタイプが違う気もするんだけど…。

編集者やゲストに来た漫画家が、カラスヤの描いた作品について具体的な指摘をどんどんする様に、感心した。私なんてなんとなく読んでいるだけなので、なんとなくツマラナイ・なぜだかわからないけどオモシロイ…ということになってしまう。やっぱり作り手側は日頃から色々考えているんだなぁ(当たり前だ)。発想力とか思考力ってのも鍛えられるものなんだろうな。


◆『おのぼり物語』の感想はこちら
◆『萌道』の感想はこちら

【関連記事】
◆『サナギさん1〜3巻』の感想はこちら

『王家の紋章 17巻(文庫版)』細川智栄子あんど芙〜みん

(秋田文庫/秋田書店)

ちょっと更新の間が空いてしまいました。更新してない間にも見にきて下さった方が結構いらっしゃって、申し訳ないです。ありがとうございます。また今日から頑張ります。

さて、『王家の紋章』です。今回はドカンと何かが起こるというよりは、何かが起こりそうな、陰謀が渦巻いているような不穏な空気漂う内容だったように思う。いや、結構いろんなことが起きてキャロルはピンチに陥りまくってるんだけど、いつものパターンと違うのは、ピンチのたびに助けが入って結局大事には至っていないところだ。

『王家の紋章』といえばさらわれるキャロル、と思い込んでいるので(笑)、今回もてっきりミケーネ人にさらわれてしまうのだと思ったら、そうはならず。ミノア王太后の企みもならず。しかもアマゾネスの思惑など、読者にも明かされない謎がちりばめられていて、読んでいてワクワクドキドキした。

さらにもうひとつ、今までになくワクワクしたのが、古代の謎と神話とが絡み合う歴史ロマン! これはもう、最初からそういう作品ではあるのだけど、私自身は歴史に詳しくないこともあって、キャロルの解説を「へえ」という感じで読んでいるだけだった。でもさすがに有名な神話や伝説が出てくると、「おお、こんなふうに物語にかかわってくるのか!」とテンションが上がる。『王家の紋章』に限らず、多くの漫画に、様々な神話が様々な形で取り込まれていることが、最近わかってきた。なんとなく知ってはいるけど、やっぱり詳しいわけではないので、漫画を楽しむためにも神話についてもっと知識を得なければなぁ、と思う。単純に、神話自体も面白そうだし。

あと、今回はアトラスの心情が切なくて良かった。キャロルを見初めるキャラクターって、身分が高い人が多いせいもあるだろうけど、力ずくで手に入れようと押せ押せでやってくる人ばかりなので、「いとしい姫の前に異形の己をさらそう」というアトラスの控えめな望みにかける決意に、いたく胸をうたれた。アトラスはキャロルを救ったりしているのに、そのことを知ってもミノスのことばかり気に掛けてアトラスを顧みない王太后の態度が悲しかった。今後ミノスがアトラスの存在を知ったとしたら、彼はどういう反応をするだろうか。

そして最後に…今回はウナスが結構目立ってて嬉しかった! やっぱウナス可愛いわぁ。


◆15巻の感想はこちら
◆14巻の感想はこちら
◆『あこがれ』の感想はこちら

『りんたとさじ』オガツカヅオ

(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス/朝日新聞出版)

佐藤順子(通称サジ)とリン太の大学生カップルが送る不条理な日常を描いたホラー漫画。

怖いのはどっちかというと苦手なんだけど、リン太が良い眼鏡に思えたので表紙買い。1話読切で毎回いろんな怪異に見舞われる。ううー、1話目から怖いよー。はっきりと事態が解決したり明快な説明がなされたりしない話が多いので、結末まで読んでも気持ち悪い怖さ! というより、恐怖が続いているまま終わっちゃう感じ。夢なら覚めてー。

以下ちょっとネタバレあります。

個人的に1番怖かったのは『鳴く人』。この物語自体も怖いんだけどそれ以上に、1話目の『炬燵の人』で、その狂気でもって読者とサジちゃんをゾゾッとさせてくれた三国先輩がしれっと再登場しているのが、メチャクチャ怖かった! この人、仲間内でどういう扱いになってるんだろ…。服部さんみたいに治療中(?)なのか、それとも三国先輩は何もかもわかってて奥さんと一緒にいるのか…。

さて、全体的には怖いんだけど、ヒロインのサジちゃんが明るくて愉快な可愛い子なので、暗くなくて楽しく読めた。リン太は、最初はマイペースで掴みどころのない妙なキャラクターに思えたけど、読み進めるとサジちゃんを守ってあげてたりして、だんだんと人間味が出てきた。実は結構良いカップルなんだなー。

巻数表記はないけど、帯によると「好評連載中」らしいので、2巻を楽しみに待ちます。リン太は期待通りの良い眼鏡でした。神秘的な眼鏡男子が、サジちゃんのために表情を変えるのが堪らない! あと、リン太の周りにはまだまだ謎がいっぱいなので、それらが明らかになっていくのも楽しみにしたい。

『初恋指南 3巻』やぶうち優

(ちゅちゅコミックス/小学館)

みゅーずさん、怖!
って、2巻の感想と同じ書き出しになっちゃったけど、3巻でも怖いんだもの! 特にエピソード15の「なぽりん……3作目でカラーなんて…っ…私は4作目だったのに!!」のところ。顔怖いよ、顔。楠桂の漫画だったら、額から角が生えてボコッボコッ…キェェーっつって鬼になってるとこだよ。
しかも、ただでさえ荒れているみゅーずの神経を逆なでする賢人…。彼なりに男気を発揮したんだろうけどさ、もちょっと時と場合と言い方を考えようよー。今でも相当怖いのに、次巻ではさらに怖くなっちゃうじゃないか!

今巻では恋愛が物語の中心になっていながら、漫画のストーリー作りやカラー原稿の作画、さらにはプロとしての心構えに関するところまで、しっかりと漫画作りのエピソードも盛り込まれていて、どちらもバランス良く楽しめた。

女子高生の恋と漫画作り、の2本柱でもう充分盛り沢山な感じなんだけど、さらに新キャラが登場して、ちょっと違った方向にもテーマが深まるかも? メガネにボサボサ髪、真面目な着こなしの制服…そう、見るからにオタクっぽい漫研部長の玉敷さん。漫画好きだと「オタク」ってバカにされてしまう…漫画が好きなのに、仲の良い友達にも打ち明けられない…そんな南央ちゃんのモヤモヤした気持ち。この辺りは結構グサグサ来ました。いや、私は玉敷さんと同じく隠れないオタク(見るからにオタク)なタイプなんだけど、漫画好きの1人として、やっぱりそういうのは感じるところがあるのだった。

ところで、いかにもオタクの玉敷さんだけど、かなり可愛い…。現実にはもっさいオタクにしかならないんだけど、漫画だとボサボサ髪にメガネの女の子ってすごくキュートだ。


◆2巻の感想はこちら
◆1巻の感想はこちら

『青青の時代 全4巻』山岸凉子

(希望コミックス/潮出版社)

先日、友達に山岸凉子の漫画をたくさん貸してもらった。この『青青の時代』もその中のひとつ。

山岸凉子の描くすらりとした美形の人物は、たいてい「酷薄」という言葉が似合う恐ろしさをまとっているように思う。この作品に出てくるヒミコもそうだ。でも、ただ恐ろしいばかりではなくて、少し同情できるような、理解できるような気もする。普通でない力を持っているというのは、本人にとっても大変なことなのだろうから(世間知に長けているのならなおさら)。本当は、聞こえさまになどならなかった方が良かったのかもしれない。イヨのように。やはりヒルメのような人こそが、ああいう役につくのに向くのじゃないかしら(シャーマンとしてしか生きられないだろうし)。

最終巻に収録されている『牧神の午後』も、特別な才能を持つことについて描かれていて、通じる内容だな、と思った。ヒルメとニジンスキーはよく似ている。

さて、『青青の時代』のラスト、イヨがシビと共に島に帰るのが、なぜなのか最初はよくわからなかった。帰ったら、また島民からつらい仕打ちを受けるんじゃないか、と思ったからだ。でも、それでも、クロヲトコの仕事を手伝いたかったのだろうな。死者の弔いをする人がいない島には、したくなかったのじゃないかな、と思う。物語では主要人物が次々に死んでしまって、死んでしまえば権力も何もむなしいものだなんて無常を感じたりもするのだけど、逆に、死ねば皆同じになると思えば、それは救いのような気もするのだった。

それにしても、大和言葉というのか古語というのか、古代の日本語には興味を惹かれるものがあるなぁ。

『さよならキャラバン』草間さかえ

(flowersフラワーコミックスα/小学館)

人気BL漫画家・草間さかえ初の少女漫画単行本。ああ、上手い作家は何描いても上手いな! 読んでる間中ゾクゾクしっぱなしだった。個人的な好みを言えば、むしろBL作品より少女漫画作品の方が好きなくらいかも。いや、もちろん草間さかえのBL漫画は上手いし好きなんだけど、BLって「上手さ」以上に、自分の萌えツボにどれだけハマるかっていう読み方になるので、その点で草間作品はドンピシャとは言い難くて。少女漫画の方が純粋に作品世界に浸ることができるように感じた。

比良坂町の原田時計店という時計屋さんを中心としたシリーズ(連作短編)5篇と、その他に読み切り短編が4篇。シリーズの方は、時計屋の主人とその飼い猫と近所の子供達が主なキャラクターで、少し不思議な話。読み切りはいずれも恋愛絡みの話。

総じて眼鏡男子と猫に対する作者の愛を感じる1冊だった。あと、読み切り作品においてはどの作品も女の子のキャラクターが良かった。純真で可愛らしく、その上したたかさや頼もしさも持ち合わせていて、女性読者から見ても嫌味なく魅力的に映るのではないかしら。逆に男の子(男性)キャラはヘタレ系で、これはこれで可愛らしかった。実際、このバランスはリアルかも。いざとなったら女の子は強いのだ! 時計店シリーズの方でも、結果的には主人の母親が最強だものなぁ(形はどうであれ、彼女の言葉が息子を生き長らえさせているわけだし)。途中までは恐ろしげな化け猫の風情を漂わせていた黒猫が、あんなに律儀なヤツだというオチは、なんとも可笑しくって良かった。こういうところに猫愛を感じるね。

1篇1篇を読む間、至福の時間を過ごさせてもらった。作者にはこれからもぜひ幅広く活躍してほしいなぁ、と思う。

『グルメよこんにちは』小川彌生

(花とゆめコミックススペシャル/白泉社)

レストラン食べ歩きルポ漫画。著者と編集者が、都内にある各国の料理専門店を訪れて、その国の料理を食べて紹介する。第1回がチュニジア料理、第2回が中国の雲南料理…という具合。

東京にあるレストランに、事前に取材許可をとっておいて食べに行っているのだから、当然だけど、特に面白い出来事(ハプニング)が起こるでもなく、それほどゲテモノが出てくるでもなく、漫画としての面白さはそこそこといったところ。でも、食べ物の絵は綺麗だし、お店の人にお話を聞きながら食べる形なので、料理やお国柄についての丁寧な説明があって、なかなか興味深く読めた。

また、訪れたレストランの所在地、営業時間、アクセスなどの情報も載っているので、東京在住の人には参考になりそう。加えて、本編とは別に、その国についての簡単な解説ページもあって、それも楽しく読んだ。お国ごとに色々な習慣、食生活があって面白い。できれば、国の場所は文章だけじゃなくて地図で示してあればもっとわかりやすかったのになぁ、と、地理オンチの私は思うのだった。

いやー、それにしても、「東京では世界中の料理を食べることができる」と、何かで聞いたことがあるけれど、本当にそうだな! 私も東京に住んでいたら、珍しい異国料理を食べに行くのになぁ。特に、オーストラリア料理のワニのグリルには心惹かれた。ワニの脂身美味しそう〜(脂身好きなのです、私)。あと、毎回同行している編集者さんが酒好きなこともあって、料理とともにお酒の紹介も結構あって、美味しそうだった。

レストランに行って食事をするだけの漫画なんだけど、きちんと見てイメージの湧く絵と、具体的な味の感想が述べられているので、どういう料理なのか想像しながら楽しむことができた。何より著者も編集者も健啖家で、美味しそうに食べているのが伝わってきて良かった。


【関連記事】
手越原徹『男の料理!』の感想
(ギャグコメディ漫画ですが、珍しい外国の料理のレシピなどが載っています)

『花狂ひ』下村富美

(小池書院)

着飾った狐面の少女のイラストに惹かれて表紙買い。1993年から2002年にかけて、小学館のプチフラワー、ビッグコミックSPECIAL増刊に掲載された作品を6篇収録した短編集。伝奇漫画というのかな。

最初に収録されている作品のタイトルが『反魂』。絵柄の雰囲気もあって、悲しい、おどろおどろしい…そんな物語を想像していたが、意外に可笑しい内容だった。カバーの折り返しに「ブラックユーモアてんこもりの下村ワールド」と書いてあったが、なるほどと思う。骨とはいえ心あるものとして甦ったのは、さすが西行というところか。自分は失敗したのにね(笑) 死んで後に、求めた友をようやく得られたということなのかなぁ。

『反魂』も他の作品も、骨や生首や鬼や河童が、畏れられ、あるいは笑われながら、人にかかわる様は、子供の頃に読んだ『日本の民話』という民話集を思い出させた。昔の日本では、こういう話が身近に伝えられていたのだろうな。生と死が隣り合わせどころか、生も死も混沌と混じり合った世界。こんな不思議の満ちた世界に、昔の人達は生きていたのだろうか(個人の持つ世界観、死生観、宗教観という意味で)。

それにしても、こんな渋い作品を掲載していたとは、さすがプチフラワー(『反魂』はビッグコミックSPECIAL増刊掲載だけど)。小学館の少女漫画というと、まず少女コミックが思い浮かぶけど、こちらの系統も、今もflowersや凜花に受け継がれて、一風変わった少女漫画の佳作を生み出し続けているのだなぁ。

ところで、この作者のことは全然知らないでこのコミックスを買ったのだけど、どうも見覚えのある絵柄だな、と思ったら、この人が挿絵を描いているキャンバス文庫の小説を持っていた。絵を見てパッと思い出せる辺り、それだけ印象深い、力のある絵を描く作家だということだろうな。

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